鯉と恋の専門家

鯉を飼ってる恋愛大好き

旅立ちのとき

 

私は、都心近くに実家があるということもあって、27歳まで実家暮らしをしていました。
職場の同僚には、地方から出て来て独り暮らしをしている人も多く、生活やお金のめんでも、とても羨ましがられました。
でも、逆に独り暮らしで誰にも気兼ねすることなく生活出来るっていいなぁと私は思っていました。

ちなみに、わたしはおじいちゃん子で。
今、その祖父は老人ホームに入ってます。ペットと入居できる東京の老人ホームですが。

そんなおじいちゃん子だった私は彼氏は大好き。

27歳になり、付き合っていた彼氏と、結婚前にまず同棲してみようという話になり、27年間住んでいた実家を離れることになりました。
実家を出るといっても電車で40分くらいなので、いつでも 会える距離です。

でも、27年間、ずっと一緒に生活していた両親と離れて暮らすというのは、心にぽっかりと穴があいたような感じでした。
学校に朝早く登校するときは朝御飯やお弁当を用意して「いってらっしゃい」と見送ってくれました。
仕事で遅く帰るときは起きて待っていてくれ「おかえり」と迎えてくれました。

たくさんの時間を両親と過ごし、たくさんの愛情を注いでもらったんだなと改めて思いました。
引っ越しの日、同棲するマンションに荷物を運ぶのを手伝ってくれて、一通りおわって、最後に帰るとき、お父さんが彼氏に向かって

「じゃあ...よろしく頼むね...」
と言って、歩いていく背中は今でも忘れられません。
たくさんの愛をもらってきたし、私はこれから、たくさんの愛を返していきたいなと思います。